top of page

社長がいないと回らない会社は、どこで止まっているのか

6 分前
読了時間: 2分

経営者・人事の悩み

出張や休みで数日会社を離れると、戻ったときに「社長の確認待ち」の案件がたまっている。留守の間も、電話やメールで判断を求められる。管理職はいるのに、社長がいないと仕事が前に進まない。そんな悩みを、経営者の方からよく伺います。

なぜ起きるのか

仕事が止まっているのは、管理職の机の上です。ただ、管理職が怠けているわけではありません。

多くの場合、管理職は「社長ならどう判断するか」が分からず、決められずにいます。社長は日々、たくさんの判断をしています。けれども現場に伝わっているのは「結論」だけで、「なぜそう決めたのか」という判断の軸は、社長の頭の中に残ったままです。

軸が分からない管理職にとって、いちばん安全なのは社長に聞くことです。こうして管理職は、決める人ではなく、社長の判断を現場に伝えるだけの役になっていきます。社長がいないと会社が回らないのは、判断の軸が社長一人の中にしかないからです。

経営・人事にできること

  1. 判断した理由を、言葉にして伝える

    結論だけでなく、「今回は〇〇を優先したので、こう決めた」と理由を添えてください。理由が積み重なると、管理職は社長の判断の軸をつかめるようになります。

  2. 留守の間の判断は、後から一緒に振り返る

    社長がいない間に管理職が決めたことは、結果がどうであれ、まず判断した理由を聞いてください。「そう考えたなら、それでいい」と認めてもらえた経験が、次に自分で決める力になります。

  3. 人事は、判断の事例を共有する場をつくる

    管理職会議などで、「最近こういう判断をした」という事例を持ち寄る時間をつくってください。社長の判断の軸が、管理職全員の共通の物差しになっていきます。

社長がいなくても回る会社とは、社長の考え方が管理職を通じて現場に届いている会社です。最初の一歩は、判断の理由を言葉にすることから始まります。

最新記事

すべて表示
右腕がいない会社で、何が起きているのか

経営者・人事の悩み 自分の代わりに判断できる人がいない。長く会社を空けられない。次を任せたい人は、いるようでいない。さらに最近は、管理職になりたいと言う社員そのものが減っている。会社の規模を問わず、多くの経営者が抱えている悩みです。 なぜ起きるのか 右腕は、採用や抜擢で突然現れるものではありません。判断を任された経験の積み重ねで育ちます。 社長が大事なことをすべて決めている会社では、管理職は決める

 
 
一番仕事ができる人を管理職にして、うまくいきましたか

経営者・人事の悩み 営業成績が一番の社員を課長にした。ところが半年たっても部下は育たず、本人は以前より忙しそうにしている。部署の数字も伸びない。「人選を間違えたのか」と感じている経営者や人事責任者は少なくありません。 なぜ起きるのか 人選の誤りではなく、役割の切り替えが起きていないことが原因です。 優秀な社員は、「自分でやって成果を出す」ことで評価されてきました。管理職に求められるのは、「人を通じ

 
 
経営者は「もっと任せたい」のに、なぜ任せきれないのか

経営者・人事の悩み 管理職にもっと任せたい。そう思って「任せるよ」と伝えたのに、報告を聞くとつい口を出してしまう。気がつくと、現場の判断がまた社長のところへ戻ってきている。「うちの管理職は自分で決められない」と感じている経営者は少なくありません。 なぜ起きるのか 任せきれない原因は、管理職の力不足よりも、任せる範囲が決まっていないことにあります。 「任せる」と言われても、どこまで自分で決めてよいの

 
 
bottom of page