経営者は「もっと任せたい」のに、なぜ任せきれないのか
更新日:2 日前
経営者・人事の悩み
管理職にもっと任せたい。そう思って「任せるよ」と伝えたのに、報告を聞くとつい口を出してしまう。気がつくと、現場の判断がまた社長のところへ戻ってきている。「うちの管理職は自分で決められない」と感じている経営者は少なくありません。
なぜ起きるのか
任せきれない原因は、管理職の力不足よりも、任せる範囲が決まっていないことにあります。
「任せる」と言われても、どこまで自分で決めてよいのかが分からなければ、管理職は社長に確認します。あとで判断を覆されるのを避けたいからです。確認が来れば、社長は答えます。この往復が続くと、管理職は「最後に決めるのは社長だ」と学びます。社長の側には「やはり自分が見ないと進まない」という実感が残ります。
つまり、任せたい社長と、決めたい管理職の双方が、同じ仕組みの中で動けなくなっています。
経営・人事にできること
1. 決めてよい範囲を言葉にする。「この金額まで」「この顧客については」「この期限までは」と、範囲を具体的に伝えます。範囲の中の判断は、結果が思わしくなくても覆しません。
2. 結果より先に、判断の理由を聞く。口を出したくなったら、まず「なぜそう決めたのか」を尋ねます。理由が分かれば、直すべきは判断なのか、伝えていなかった前提なのかが見えてきます。
3. 人事は、範囲を職位ごとに書き出す。社長の頭の中にある線引きを、課長・部長それぞれの「決めてよいこと」として一枚にまとめます。社長と管理職が同じ紙を見て話せるようになります。
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